日本のどの地方、どの街にも魅力的な農水産物があるはずです。京都の京野菜、三崎のまぐろなど、全国に知られたものから、ブランド化されていなくとも「地域ならでは」のこだわりの野菜や果物、知る人ぞ知る海産物が存在するものです。そうした小さな「特産」や、地元ならではの「食べ方」を楽しみに、旅行をする人も少なくありません。
食を知ることは、その地域を知ること・地域に出会うこと――。そんな食と地域を融合した私たちのサービスが「EATLO(イートロ)」。その地域をよく知る地元のシェフ(=ローカルシェフ)が、新鮮で採れ(獲れ)たての食材を用いて、出張で料理するプログラムです(ケータリング提供もあり)。現在はおもに、エンジョイワークスが運営する湘南・三浦半島エリアの宿泊施設や研修施設への「出張」がメインですが、その「ローカル」の魅力は想像以上に奥が深いのです。
温暖な気候の三浦半島は、食材の宝庫。冬の大根、春のキャベツが代表的かもしれませんが、少量多品種の栽培という特徴も。カラフルなにんじんや大根、カブ、ナスのほか、ハーブ、ビーツやスイスチャードといった珍しい西洋野菜などバラエティ豊かです。そして海からの潮風もあってミネラル豊富な土壌も特徴。しっかりとした味わいが評判となり、都内の有名店に直接卸している農家さんもいます。また、相模湾をぐるっと囲む湘南は、小さな漁港が点在していて、海の幸も充実。海と畑、どちらも持ち合わせ、新鮮さも自慢です。
そんな「ポテンシャル」のある食材たちを、料理という魔法にかけて提供するのが「ローカルシェフ」たち。現在の登録は18名。シンプルな家庭料理やおばんざいのほか、季節の薬膳やフランス料理・スペイン料理、豪快なBBQにヴィーガン料理までジャンルも多様。ビュッフェ形式やランチボックスなど、その場の状況に対応してくれます。味はもちろんのこと、私たちは場のコミュニケーションも大切にしています。食材の土地柄や暮らしの背景などを話したり、プロの調理や盛り付けを間近で見ることは「勉強」にもなることでしょう。生産者と消費者が近いという特徴もあり、気になった食材があれば、買って帰ってもらったり、食を介した体験談に花を咲かせてほしい――。「地域=LOCAL」にちょっとでもコミットするきっかけになれば、嬉しいのです。
「食材」を目的に、この地に再度、訪れる。食をキーワードに、土地の魅力を深掘りしたくなる。地域を知る「入口」として、とっておきのコンテンツです。湘南・三浦半島の解像度が、ぐんと上がるのではないのでしょうか。このエリアで食材の良さを知り尽くしているシェフたちのアプローチも多種多様。この地で活動する誇りにもなりますし、表現の場として、食を通じたコミュニケーションが広がっています。
これをもう少しバージョンアップさせたプログラムが「EATLO Tour」。シェフたち自らが湘南エリアを案内するツアーです。一緒に漁港に行って漁師さんと交流したり、畑で収穫体験したり。船で沖まで出て、釣り上げた魚を自分で捌いて調理するプランも。観光(sightseeing)だけでなく、まさに地のもの…海や畑を通した食を“間近で”、文字通り“味わう”ことができます。
この地域を知っている人も、「はじめて」の人もぜひ、魅力溢れる湘南の「ローカル体験」を楽しんでください。
EATLOホームページ
https://eatlo.good-neighbors.link/index.html