全国各地にプロジェクトや視察で足を伸ばしているエンジョイワークス代表の福田和則が、somoの落海達也さんとともに「次のワクワク」を探して訪れたのが奈良県にある長谷寺。その門前町は古い商家が立ち並び、奈良県の景観資産にも指定されています。今回は、プロジェクトを始める前の「種」を見つけるためのまちあるきでしたが、「ポテンシャルが半端ない!ポテンシャルしかない場所!」と二人とも興奮気味。そこから「妄想を膨らませていく過程」も楽しさの一つなのです。
福田と落海さんによる「共創ダイアログ動画」
https://www.youtube.com/watch?v=KarVt8AbPcw
みんなで場を作る、仲間になる――。事業を「共創」してきたパートナーとの縁は、一つのプロジェクトにとどまらず、さまざまな形で続いています。今回、一緒に奈良を訪れたsomo代表の落海さんもその一人。出会いは京都。エンジョイワークスが不動産クラウドファンディング「ハロー!RENOVATION」をスタートさせた2017~18年ごろのことでした。湘南エリアを飛び出して、国内各地で再生の事業を手掛け始めていた時期。「京都にも拠点(つながり)を作りたい」と、“面白いことをしている人たち”を探し歩いている中で巡り合ったのが、当時、落海さんが働いていた不動産会社の八清。京町家のリノベーションや再生販売などを手掛けることで知られており、「何か一緒にやりたい・やれそう」と、まずは思いを語り合うことから両社の付き合いがスタートしました。
「物件再生や遊休不動産活用のアイデアを妄想する場を作りたい」と考えていた落海さんは、エンジョイワークスが湘南で積み上げてきた「まずは、みんなで妄想会議をする」というスキームに、「やりたかったのは、これだ!」と即呼応。不動産メディア「物件ファン」を手掛ける株式会社ONDなど、京都で活動する「プレイヤー」たちを集めて「みんなでまちを豊かにする物件を空き家からつくろう会議」を開催したり、「共創による場づくり、まちづくりの可能性」をさまざまな角度で議論しながら、「みんなで温度を上げていく」「ポテンシャルを再構築していく」中で、物件も決定。京都・鴨川沿い、旧五条楽園エリアにある元遊郭の建物をリノベーションするプロジェクトが前に進んでいったのです。
そうして誕生したのが「UNKNOWN KYOTO」。遊郭建築の意匠、タイルなどの造形を活かしたリノベーションによって、コワーキング・レストラン・シェアキッチン・ランドリーを併設した複合宿泊施設です。資金は「ハロー!RENOVATION」を使って調達し、運営は八清とONDと私たちエンジョイワークス。しかし開業と同時にコロナ禍に…。「1社だけでは実現が難しかったと思う。それぞれに強みのある3社だったから乗り越えられた」「共創によって違った視点が混じり合うことで、新しい景色が見ることができた」と、UNKNOWNという名称を編み出した落海さんは振り返ります。開業から今年で5年目。このプロジェクトに触発されて、エリア内のほかの企業と「まちづくり(まちの再生)」について話す機会も増えたと言います。
さて本題。ポテンシャルだらけの興奮に包まれた奈良視察。具体化までに超える壁はまだまだありますが、「共創なら乗り越えられる」、そして「チャンスはどのエリアにもある」ことを知っている者同士。「UNKNOWN KYOTO」のように、新たな人や物を巻き込んで……。ご期待ください。
UNKNOWN KYOTO
https://unknown.kyoto/
これまでの「代表・福田の共創ダイアログ動画」はこちら
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqE3D3BME-ZgykJpQ7KdBzR0jPEZGD5FL