「まちの不動産屋さん」と聞くと、皆さんは何を想像されるでしょうか? 写真入りの物件情報図面が窓一面に貼られていて、立地は駅前や商店街の1階。パリッとスーツを着た営業マンが待ち受けている。そんなイメージ。売るか買うか借りるか。まず店舗という「箱」を作り、そこに流通している物件情報を集める。効率よく物件を右から左へ動かすための「仕組み」と言えるでしょう。
エンジョイワークスが創業したのは2007年、今からおおよそ20年前のこと。自分たちが住みたい家、関わりたいまちを自分たちでつくること。単なる物件の仲介ではなく、「不動産を起点に『まちづくり』や『コミュニティー』を育むパートナーでありたい」。そんな思いからスタートしました。不動産の仲介や売買はやりたいことを実現するための「手段」。なので、物件というメニューを見せる店舗をあえて作っていません。不動産営業部が創業から大切にしているのは、その手前にある「ワクワクする未来」なのです。
更地にするしかない?
先日、別部署のある社員が小学校の幼なじみから、実家の売却について相談を受けました。 その家は場所も良く、すでにいくつかの不動産会社に相談しており、現地にも訪れてもらっていたそう。しかし、どの会社も口を揃えてこう言ったとか。「建物には価値がないから、更地にして売りましょう」と。でも「どうしても首を縦に振れなかった」ようです。そこには家族で育んできた時間や、建物、空間、場所の記憶があったから。結果的に更地にするような判断をせざるを得なかったとしても、その手前で納得して判断したい。彼が求めていたのは、高く売ること以上に、「この建物の良さを分かってくれる誰かに引き継ぐこと」でした。
相談を受けた社員が、不動産営業部のスタッフと一緒にその家を訪れた時のこと。最初に出た言葉は、「売りましょう」ではありませんでした。 「この家、むちゃくちゃいいじゃん!」。 思い出話に耳を傾け、どこにこだわり、どう住み繋いできたかを聞く。経済合理性という物差しを一旦脇に置いて、一人の人間としてその空間をおもしろがる。確かに、遠回りに見えるかもしれないけれど、不動産の売買は単なる資産の移動ではなく、積み重ねてきた「想いのバトンタッチ」なのだと。そこでは、「ここでできそうなこと」「選択肢と可能性」の話に花が咲きました。「この柱の傷を活かしてリノベーションしたら、かっこいいカフェになりそう」「この庭があれば、地域に開いたワークショップができるかも」。 既存の建物を「負債」と見るか、まちを面白くする「資源」と見るか。この視点の違いこそが、物件が持つ本来のポテンシャルを引き出し、新しい価値を生み出すのです。

物件案内やイベントで、施主さんや地域の方と。まちの仲間として、長い付き合いが続くのも「営業」スタイルの特徴
「築年数」や「坪単価」「地価相場」で価値を測ることももちろん、不動産の「お仕事」としては正解です。一方で、私たちはその物件が持つ「ストーリー」や「次なる可能性」も大切にしたい。「これからどう使い、どう楽しむか」という現在から未来への投資。この「未来を一緒に描く」姿勢こそが、私たちの最大のポテンシャルであり強み。もちろん、こうした「共感」や「ストーリー」を大切にする営業スタイルは、一見すると効率的ではないかもしれません。これは、売買の物件だけでなく、賃貸の案内で物件を探している人に対しても同じ。「どんなライフスタイルを描いているか」「どんな人に集まって欲しいか」。そんなことを引き出していくところからスタート。物件スペックの要望も聞き取りしますが、数字に照らし合わせて探すだけではありません。決まりきった選択肢ではないから「家づくり」「店づくり」がより楽しく、「じぶんごと」になっていく。それから「まち」への視点や視線が広がる。そんな“目論見”もあるのです。
「その次」を一緒に考える、私たちの強み
エンジョイワークスの強みは、不動産、建築、そしてコミュニティ運営やファンドまでを一気通貫で手がける「総合力」にあります。でも、その中心にあるのはいつもシンプルな思い。 「どうやったらこの場所が、もっと面白くなるか?」 「住み主の想いを、どうやって次のまちづくりにつなげられるか?」。売買の仲介や賃貸という「作業」で終わらせず、その建物の「次」をオーナーやお客さんと一緒に伴走して考える。もし、あなたの大切な場所に「数字だけでは測れない価値」があると感じているなら、ぜひ私たちにその物語をお聞かせください。
不動産営業部が担当するウェブサイトENJOY STYLE
スタッフが自ら物件を動画で紹介するYouTubeコンテンツ、ENJOYWORKS CHANNELも人気です

撮影からナレーションまで。物件だけでなくその場所、立地のポテンシャルを自分の言葉で語っているのが特徴
2026/02/10
2026/02/17