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JR社宅再生から始まる“未来のまちなか”づくり。木更津の駅前に新しい風を

New Topics 公開日:2026/01/06

木更津駅前で、まちの未来を地域とともに描く新たな挑戦が始まっています。JR東日本千葉支社とエンジョイワークスが取り組む「木更津プロジェクト(KISS)」は、駅東口に立つJR木更津社宅を、地域の暮らし・仕事・交流が同時に育まれる複合拠点へと再生しようというもの。木更津の玄関口である駅前に、地元の人も訪れる人も自然と集まる“まちなかの居場所”をつくることで、この地域の価値をあらためて見つめ直し、未来へつなぐことを目指しています。

アウトレットや商業施設で地名を耳にすることの多い、木更津。今回の舞台は、木更津駅から徒歩5分ほどの「社宅」

背景には、全国各地で課題となっている団地や社宅に増える空き室、建物の老朽化、そして地域コミュニティの希薄化があります。かつては人々の暮らしを支えてきた住まいが、時代の変化とともに使われなくなり、地域の風景の中に取り残される──そんな光景が珍しくなくなりました。木更津駅前の社宅も、まさにその課題を抱える建物のひとつ。しかし同時に、「古いからこそ、新しい価値を生み出せる余白がある」という視点で見ると、長年まちを見守ってきたこの場所には、次の時代をつくる可能性が眠っているとも言えます。

そこで生まれたのが「Kisarazu Incubation for Simple & Social」の頭文字をつなげた「KISSプロジェクト」。建物の利活用を進めるだけではなく、地域と一緒に“どう生かすか”を考え、形にしていく参加型のプロセスを重視しています。その取り組みの一環として、昨年10月には社宅の広場と居室を使ったマルシェイベントを開催しました。地元店の出店やキッチンカーが並び、親子連れからシニア世代まで幅広い人々が訪れ、普段は静かな社宅前に活気が広がりました。

会場では、ただ楽しむだけではなく、訪れた方々が「駅前にあったらいいと思う機能」「この建物で挑戦してみたいこと」などのアイデアを書き込める仕掛けを用意。集まった声は、子育て中の家族向けのコミュニティスペースから、ものづくりやフリーランスが活躍できる働く場、地域の特産や文化を発信する土着型のマーケットなど、多岐にわたりました。こうした生の声は、机上の計画だけでは見えてこない“地域のリアルな願い”。今後の建物レイアウトや運営コンセプトを考える上で欠かせない視点となっています。

プロジェクトは次のステップへ。これまでに寄せられた意見も参考にしながら、「未来の社宅の姿を一緒に描く参加型ワークショップ 」を開催します。どんな空間があれば、日常がもっと楽しくなるか。どんな仕組みがあれば、地域でチャレンジしたい人が増えるのか。答えは行政や企業だけではなく、このまちで暮らす一人ひとりの中にある。いま求めているのは、この社宅を舞台に「こんなことができるはず」と発想してくれる地域の仲間です。

社宅(団地)の佇まい、住戸はまさに「昭和」。だからこそのポテンシャルの発掘と活用の「妄想」みんなで

空き室や老朽化を課題として終わらせるのではなく、むしろ“まちの資源”として生まれ変わらせるアイデアを一緒につくっていきたい——それがKISSプロジェクトの願い。木更津の駅前を、もっと面白く、もっと住みたくなる場所へ。その未来を一緒に作って見ませんか?

【ワークショップ:木更津社宅が「地域と未来に開かれたインキュベーション複合拠点KISS」になったら?】
■ 開催概要
日程:2026年1月18日(日)
時間:10:00〜12:00
会場:駅の図書室 FLAT(JR内房線・久留里線「木更津」駅東口・太田山口階段下)、参加無料
アクセス:JR木更津駅東口より徒歩すぐ(https://www.instagram.com/flatkisarazu
【ワークショップテーマ】
木更津社宅が「地域と未来に開かれたインキュベーション複合拠点 KISS」になったら?
▼どんな暮らしが生まれる?
▼どんな仕事が育つ?
▼住みたい・関わりたいと思う人は?
………地域のみなさんと一緒に、アイデアを出し合いながら可能性を深掘りします。

イベント詳細はこちら

「こんな団地になったら」―そんなイラストイメージも共有。(写真右はワークショップの会場「駅の図書室FLAT」)

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