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一気通貫!「食を楽しむ宿」ができるまで

New Topics 公開日:2025/10/21

「Locanda L’altra Cucina(ロカンダ・ラルトラ・クッチーナ)」。2025年夏、三浦半島の西側、横須賀市の秋谷にオープンした宿泊施設です。Locandaとはイタリア語で「ゆっくりとくつろげる場所」「滞在型のレストラン」などを表し、L’altra Cucinaは「もう一つの厨房」を意味します。この名が示す通り、単なる宿ではなく、「暮らすように滞在し、特別な食体験を分かち合う場所」として生まれた空間です。

「三浦半島の大地と海の恵みの食材を楽しみ、自然を感じながらゆったりと過ごす。Slow Food&Slow Lifeを楽しんでいただきたい―という想いを込めました」とオーナー。宿のある秋谷というエリアは、相模湾を望む自然豊かな地域。新鮮な魚介が水揚げされる静かな漁港や、季節ごとに野菜が実る畑が点在する食材に恵まれた土地。都内在住のオーナーは何度もこの地を訪れるうちに、「ここで自分の好きなことをする拠点を持ちたい」という想いを膨らませていきました。そして出会ったのがこの物件。オーナーの目にはポテンシャルがはっきりと見えていました。「料理を心ゆくまで楽しめるセカンドハウスにしたい。そして、自分が使わない時は、同じように食や自然を愛する人たちに開放できたら」――。明確なビジョンのもとに「ロカンダ」は誕生したのです。

「Slow Food & Slow Life」を体現する空間づくり
キッチンはスタジオのように設計。プロ仕様の調理器具を揃え、複数人で同時に調理ができる広さを確保。地元の漁港で買ってきた魚をさばいたり、畑で採れた野菜をじっくり仕込んだり――料理好きにはたまらない環境が整いました。そして、料理を終えた後の時間を大切にしたいという想いから、デッキテラスには大きなテーブルを設置。海や山から吹き抜ける風を感じながら、みんなで食卓を囲み、語らい、飲み、笑い合う。これこそが、オーナーが届けたかった「Slow Food & Slow Life」の真髄です。古い梁や柱はできる限り残し、本棚には料理やお酒・旅・建築・インテリアの本。宿ではローズマリー、オレガノ、タイムなどのハーブが育てられ、実施に料理に使って楽しむといった気遣いも。その一方で、現代的な快適性も追求し、宿泊施設としての機能も十分に備えた空間が完成しました。

デッキスペースでのお食事も可能。キッチンからの動線や洗面所のレイアウト、インテリアにもこだわりが垣間見えます

いま、民泊など宿泊施設の経営やセカンドハウスの活用といった「不動産運用」が注目されていますが、いざ挑戦しようと思っても、何から始めればいいか…というのが現実のところ。物件の購入から建築基準を満たしたリノベーション、そして許認可申請などの手続きと実際の宿運営まで――これらを個人で全て担うのは、想像以上に大きな負担です。私たちエンジョイワークスは、この大変なプロセス全体を「一気通貫(ワンストップ)」でサポート。不動産仲介から建築設計・施工、そして宿泊施設の運営管理まで、ワンチームで対応することで、オーナーは時間や労力を分散することなく、スムーズに理想の事業をスタートすることができます。

オーナーの想いやこだわりにも伴走。設計から運営への橋渡しも自社での一気通貫ならでは

「料理を心ゆくまでたのしむ場所」という明確なビジョンから生まれたこの宿は、空き家の再生と不動産活用を両立させた、新しい形の「もう一つの暮らし」のモデルケース。湘南・三浦半島には、そんな私たちの伴走のストーリーがいくつもあるのです。

Locanda L’altra Cucina Instagram
https://www.instagram.com/locanda_laltra_cucina_

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