私たちが暮らすこの国では、長らく「電気は買うもの」だと考えられてきました。毎月の電気代、この夏もちょっと恐々ではないでしょうか。けれどこれからの時代、本当にその選択肢しかない?――気候変動やエネルギー価格の高騰など、さまざまなリスクを抱える現代において、「エネルギーを自分たちでつくり、使う」という意識が少しずつ広がっています。
「エネルギー」=太陽光発電なのですが、ここ10年ほどの間に、それらを取り巻く環境は大きく変わっています。かつての導入目的は、「電気代を下げるため」あるいは「売電による収益」でした。それが現在では、自家消費やレジリエンス(災害時の備え)を重視した“自立型エネルギー”へシフトしています。これまでの「環境意識が高い人だけの選択肢」から、「あたりまえの住まい性能」へと位置づけが変わってきています。
かつて、太陽光パネルといえば「屋根に後から乗せる」ものでした。その存在感や見た目から敬遠されることも少なくありませんでしたが、技術は確実に進化しています。私たちが採用しているのは、モノクローム社(本社:神奈川県横須賀市)が開発した屋根一体型太陽光パネル「Roof-1」。屋根材と太陽光パネルが一体化した新しい発電モジュールで、建物の設計段階から「美しく溶け込む」デザイン性を実現。屋根全体を“発電装置”として活用できるという考え方に加えて、(後付けによる)専用金具やフレームが不要なので破損のリスクも低いのです。「デザイン性の高い住宅に自然に馴染む発電設備が欲しい」「屋根とパネルを一体化してすっきりとした外観にしたい」「高性能かつメンテナンス性の良い発電システムを探している」――といった、当たり前の要望にも応えてくれます。太陽光発電で得られた電気の「見える化」も進んでいて、専用アプリやモニターで日々の発電量・使用量を確認できる。それが“見える”だけで、電気という目に見えない存在が一気に「自分ごと」となるのです。
これと私たちの手掛ける「THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)」を組み合わせたらもっと、「持続可能な家」になるのでは? それが、エネルギーをつくる家。デザイン性の高い四角い箱「スケルトンハウス」の屋根を三角にバージョンアップ。「今日は天気がいいからたくさん発電してる」「なるべく日中に電気を使おう」。そんな小さな行動の変化が、暮らしをよりサステナブルなものへと導いてくれる。そして、住まいを単なる「建物」ではなく「環境とつながる装置」に変えてくれるのです。
どうみても(拡大してもしなくても)普通の屋根…ですが、屋根そのものが太陽光発電のパネルになっているのです
屋根一体型の太陽光発電を搭載した「スケルトンハウス」があるのは、私たちの拠点・湘南から全国展開を始めた「エンジョイヴィレッジ」。富山県富山市、愛知県岡崎市、長野県佐久市…と広がっています。
住宅は、長く住む場所であると同時に、未来への投資でもあります。毎月の電気代を支払うのではなく、そのお金で「エネルギーを生み出せる家」を手に入れる。しかもそのエネルギーは、環境にやさしく、家族にも安心で、非常時にも強い。「エネルギーをつくる家」は、環境意識の高い人だけのものではありません。未来にとって、誰にとっても“あたりまえ”になるべき家のかたちなのです。私たちはこれからも「エネルギーをつくる家」を通じて、まちと人と環境をつなぐ「明日の暮らしの選択肢」を提案していきます。
□スケルトンハウスウェブサイト
https://theskeletonhouse.com/
□エンジョイヴィレッジウェブサイト
https://enjoy-village.com/
□モノクローム社ウェブサイト
https://www.monochrome.so/
デザイン性も高いスケルトンハウス。その建物も屋根も…自然に溶け込んでいます