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スケルトンハウスの「悦」って? “自分が自分らしく” 居られる場所を「自分」で作る!

Feature Project 公開日:2025/04/22

「自分たちがどう暮らしたいか」を考えて、家づくりする人。これが、THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)を建てた人の共通項です。外側から見ると、大きな木の箱。湘南エリアでは100棟以上あるのですが、間取りや空間の使い方は、100人いれば100通り。それがスケルトンハウスの最大の魅力です。「スケルトンハウスで家を建てたい」。そんな意思を持っている施主さんに寄り添っているのが、エンジョイワークスのスタッフたち。そこで、建築設計部の池田ひかるに「だから、スケルトンっていいね!」のいわゆる“悦な部分”をインタビューで深掘りします。(聞き手:ENJOYWORKS TIMES・佐藤朋子)
*トップの写真は富山市婦中町で展開中のハーブガーデンヴィレッジ

私たちが、まずプロセスとして用意しているのが、家づくりの「ステップ」です。0から7までの階段を“一緒に”上っていくスタイル。ステップ0で決めるのは家のタイトルとサブテーマ。タイトルは意外と大事で「子どもたちの成長を見守る巣(家)づくり」だとか、「自分色に染める家」 「スペーシーな家」 「樹のある家」など、土地を気に入った理由とか、家族の5年10年後のイメージから「こういう家にしたい!」を言語化していきます。施主さんだけでなく、この家に関わる「みんな」の目線合わせとでも言えるでしょうか。

可動性や可変性…スケルトンは実にシンプル!

その次はステップ1、間取りの作成。平面図に書き入れる作業です。キッチンやお風呂など「ここに置きたい」を組み合わせて試行錯誤する時間。「それもやるの?できるの?やってみたい!」と面白がってくれる人が大半で、スケルトンハウスの平面が長方形や正方形ということもあり、「お弁当箱に好きなもの、必要なものを詰める感じ」と言えるかもしれませんね。私たち設計士は、専門家の視点で「現実的に可能な間取りか?」を軌道修正するサポート役。平面がほぼほぼ完成したら、ステップ2へ。それを立体化して、窓の位置などを決めていきます。

そして順調に進めば、ステップ3から5へ。スケルトンハウスは内装も自由。床は合板、壁は柱が見えたまま、天井も構造の骨組みが表しになっている状態が“基本”なので、「住みながら整える」ことを選択する人も多かったりします。そして家具や電気設備などの配置を決めて「設計」は終了。最終見積りとの調整と工事契約でステップの6から7。ようやく着工です。ステップ0から、ここまで約1年。施主さんのタイプにもよりますが、没頭して楽しんでいる人も多くて、次のステップに向けた“宿題”をきちんとやって来てくれます。まさに家づくりが「ジブンゴト」になっているのです。

この自由な空間がスケルトンの特徴。柱や内壁を「表し」にすることも可能

施主さんの道しるべ、エンジョイが開発した「家づくりノート」も

私たちは施主さん向けに「家づくりノート」というアプリを用意していて(エンジョイワークスのシステム開発部の製作)、そこにはステップ別の「やること」のほかに、スケルトンハウスの“先輩”たちの経験談やノウハウが詰まっています。ある施主さんは「このアプリをダウンロードして、自分のスイッチが入った!」と言っていました。「家づくり」の姿勢にも個性がちゃんとあって、何でもいいと思っていない人がスケルトンハウスに向いているかもしれませんね。そんな先輩施主さんたちとのコミュニティもできていて「施主クラブ」なるグループも。時に一緒にBBQしたり、イベントで連携したり。家を建てることで完結ではない、地域へのつながりも生まれています。

スケルトンハウスの設計に携わるようになって、7年くらい経ちますが、最初の印象は「全然完成していない家」。これでいいのかな?と思ったのですが、竣工後の定期点検で、どの家も「その人なりの『住まい』になっている」ことが、その答えでした。子どもの成長に合わせて部屋に壁(仕切り)を造ったり、逆に壁を取り払ったり。これをスケルトンハウスの「可変性」と言っているのですが、生活に合わせて進化できる。そのゆるやかさも魅力かもしれません。私の考える、スケルトンハウスの「悦」なところは、「どこよりも、自分らしく暮らせる家、ずっと育っていく家」。永く愛される家を、「一緒に」作ってみませんか。

■THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)ウェブサイト
https://theskeletonhouse.com/
■エンジョイワークス一級建築士事務所ウェブサイト(LOGページでは設計士の日々の活動や想いを綴っています)
https://enjoyworksdesign.com/
■Instagramは毎日配信中!
https://www.instagram.com/enjoyworks_design/

スケルトンハウス以外も古民家のリノベーション設計なども手掛ける建築設計部の池田(写真左は静岡県掛川の現場)

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