初夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は初詣。それらのシーズン以外も、国内外の旅行客で賑わう鎌倉・長谷。鎌倉大仏でも知られる観光スポットです。そんな長谷の“裏路地”に、私たちエンジョイワークスが手掛けて、運営している宿泊施設があります。それが、2024年7月に開業した「ESPLANADE VILLAGE HOTEL(エスプラネード ヴィレッジ ホテル)」。
どこからどこまで携わっているか…というと、実は、土地探しから。はじまりは2年ほど前。「若い人を応援したい、町に役立つ投資がしたい」と土地を探していたオーナーさんに不動産営業部の担当者が引き合わせたのが、この場所でした。紹介して終わりではなくて、どのように使うか?活用するか?を一緒に考えるのも私たちの仕事。オーナーさんの思いを汲んで、「人と人との交流を生み出すコミュニティスポット」…1階に店舗、2階には宿泊施設という構成になりました。
建物は、私たちのプロデュースする規格住宅、特徴的な木貼り外観の「THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)」を2棟並べた形。設計はエンジョイワークスの建築設計部にバトンタッチ。2棟の配置は、敷地の条件から自ずと決まったのですが、「1階の店舗部分は2棟のつながりが感じられるように、かつ2階のホテルは互いが干渉しないように窓位置を工夫しました」。設計担当者はそう振り返ります。2棟の間にあるスペースや小路(建物のテーマであるESPLANADE〔散歩道〕)を共有するため、中庭の作り方も知恵を凝らしたそう。さらに、「スケルトンハウス」の持つ開放感のある室内空間を、用途の違う1階と2階でどう切り分けるのか。宿泊の部分も、それぞれ「ワーケーションなどに使えるゆとりのデスク付き」「充実したキッチンで、友人や家族と地元の食材の料理を楽しめる」―と異なるコンセプトにしました。泊まる「だけ」ではない特別な旅空間。今までにない挑戦でした。
建物が完成したら、次はテナントの募集。これには、不動産営業部の賃貸担当が奔走しています。2024年11月、手前の「A棟」1階にオープンしたのが、薬膳を取り入れた定食屋さん。近所のご夫婦、外国人のカップル、バックパッカー風のおひとりさま…と客層は多様で、担当者は「広いテラスでつながる開放感が特徴的なスポット。裏路地から長谷を盛り上げていければ」と話します。そして、最後にバトンを受け取ったのが、エンジョイワークスが手掛けた宿泊施設やコワーキングスペースを運営している関連会社の「グッドネイバーズ」。湘南エリアで民泊などの開業支援を数多く手掛けてきた経験が、この物件にも活かされています。
「ESPLANADE」とは、散歩道と言う意味。まちに町にひらく遊歩道のような‟ヴィレッジ”は、土地の活用から企画・設計・賃貸募集・宿泊運営まで、エンジョイワークスのノウハウが詰まった場所。そんな「ワンストップサービス」が展開できるのは、地元・湘南の方々の住まいや暮らしの要望に応えるべく、新しいことに挑戦してきたから。もちろん、他社でも、不動産事業者が自社企画で運営している施設はたくさんありますが、社内でそれぞれの専門分野のスタッフが橋渡ししながら、(機動力高めで)動けるのが、エンジョイワークスの強みかもしれません。鎌倉・長谷での私たちの新機軸の挑戦を見に来て(泊まりに来て)頂けると嬉しいです。