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町をあげてのムーブメントに!皇族旧別荘の維持保全から考える「まちづくり」とは

Feature Project  公開日:2025.01.07

「みんなでまちづくり」。私たちエンジョイワークスが掲げるミッション…つまり、スローガンのようなもの。その「まちづくり」という言葉を、少し分解してみました。――「物理的な都市計画だけでなく、人々の生活の質やコミュニティのつながりを向上させるための取り組み」「住民一人ひとりが主体的に関わり、愛着のある『住みたい・訪れたいまち』を作っていくこと」「歴史遺産など地域の個性を守りながら、住民や観光客にとって魅力的な空間を創出する」――そんな意味があるようです。自治体だけでなく、さまざまな機関や団体、住民などが連携や協力をし合って進める「まちづくり」。そして「まち」や「まちづくり」に対する思いは、住んでいる人だけのものではありません。活動を応援する人もいれば、そのまちに縁があってもなくても、取り組みに共感する人もいるでしょう。

昨年夏に発足した「一般社団法人La Casa Blanca Hayama」が進めているのは、葉山町にある旧東伏見宮葉山別邸の保存と活用を目指すプロジェクト。竣工から110年、解体の危機にあった建物を守り継ぐため、地元住民らが立ち上がりました。私たち、エンジョイワークスは運営事務局としてこの事業に全力投球中。すでに昨年末から再生に向けた改修工事に入っており、寄付や出資を募る活動も開始しています。地域の歴史的遺産を保存し、文化的価値を次世代に継承する重要な取り組みをまちの大きなムーブメントにすべく、いわゆる「草の根」の声掛けもスタートさせました。

皇族の旧別荘だった面影はそこかしこに。気品ある佇まいも今の世代が継いでいく

まずは、この「旧東伏見宮葉山別邸」を知ってもらうことから。なぜ、皇族の別荘が葉山にあるのか?どれくらい貴重な遺構なのか?どのように守り継ぐことを考えているのか?今後の管理の課題は?活動の原資(資金)はどうするのか?――昨年9月には見学会を実施して、現状を知ってもらいながら、「これから」を共有しました。ただ、もともと限定公開の施設であっため、残念ながら「町民みんなが知っている」という訳ではありません。「歴史遺産など地域の個性を守りながら、住民や観光客にとって魅力的な空間を創出する」。そんなまちづくりの一環として、このプロジェクトが大きな意味を持っているのです。

海に臨む避暑地、別荘地として知られる葉山。その象徴のひとつが、この「別邸」(写真左)

かつて葉山の町内にあった4つの旧宮家の別邸が現存していない今、解体の危機に何度も瀕しながらも、地元の方々の「思い」がつながって、なんとか維持されてきたことを知ってほしい。それこそが、まちのアイデンティティとなり、「まちづくり」を体現していくのです。「別邸を知っていますか?」――そんな問いかけのポスターをあちこちに貼るなど、町のみなさんにも協力を頂いています。そのポスターにも記している「#ベッテイを守ろう」のスローガン。守り継いだ先にある「まち」の色が、少し明るく見えていること、関わった方々のこの町への愛着が、ちょっとだけも熱く・深くなっているといいな、と思っています。

一般社団法人La Casa Blanca Hayamaウェブサイト
https://lcbh0701.wixsite.com/lcbh0701

旧東伏見宮葉山別邸寄付特設サイト
https://congrant.com/project/lcbh0701/14275

設計は、宮内省内匠寮技師の木子幸三郎。当時、「和・洋」の建築に関して多くの知識を持っていた建築家

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