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国外の不動産事情は?…キーワードは「ソーシャル・エンタープライズ」。英国の事例を学ぶシンポジウム

New Topics 公開日:2024.10.15

「日本は新築信仰の国」――と言われることもありますが、持ち家率や不動産の流通など、国によって少し(部分によっては大きく)異なります。建物そのものに関する考え方もそうですし、国の住宅政策など、聞いてみるとその違いに驚くこともあるのでは? 逆に言うと、他国の取り組みや施策に、新たな気付きを得られるのではないでしょうか。そんな視点を持ったシンポジウムが10/22に開かれます。それが、賃貸住宅の供給や経営を支援する一般財団法人住宅改良開発公社主催の「あしたの賃貸プロジェクト」。今回は英国の「ソーシャル・エンタープライズ」をテーマに、リサーチ報告や講演が行われます。

あしたの賃貸プロジェクトウェブサイト
https://ashitanochintaipj.com/

そもそも…ソーシャル・エンタープライズって?

直訳すると「社会的企業」。「社会」という言葉が広すぎてイメージが湧かないかもしれませんが、言い換えると、利益だけを優先するのではなく「ビジネスで社会課題を解決すること」を目的にしていて、非営利ではなく、収益も確保しつつ社会をより良くしながら、経済的にも豊かにする――そんなヴィジョンを持っている企業です。日本でも近年、「社会起業家」による事業が注目されていますが、公助では届かない支援や(行政では難しい)継続的な取り組みなど、「企業」だから、できることに注力していくことが可能なのです。

実は英国は、ソーシャル・エンタープライズという言葉の発祥の地。地域の活性化や途上国の支援、環境保全など広い分野で、企業が社会課題解決のビジネスを展開しています。今回、紹介する事例は「不動産×ソーシャル・エンタープライズ」。国の住宅政策の中で、社会的企業視点のまちづくりやコミュニティづくり・人づくり(支援)を紹介します。シンポジウムでは、本題の前に同公社の松本眞理さんが、欧米主要国と日本の賃貸住宅市場をデータで紹介。主要国の住宅政策の概要、アフォーダブル住宅と家賃補助政策、住宅建設許可時の仕組みなどについて比較検討しながら、ソーシャルな視点で日本の賃貸住宅について考えます。

*Social Enterprise UKのウェブサイト「Mission Critical – State of Social Enterprise Survey 2023」では、同国内のソーシャル・エンタープライズの企業数や雇用数などのデータを公開しています

英国内のソーシャル・エンタープライズのデータ。「社会的企業」をいうポジションが確立されています

そして、住宅に携わる「現場」からも登壇。Dot Dot Dot Property社のキャサリン・ヒバートさんが来日し、基調講演をします。ボランティア活動を希望する人たちのために空きビルを安価な住宅としてリノベーションし、提供する手法で事業を展開している同社。「居住者が自分らしく生活する環境」を作り、コミュニティを豊かにする。これと企業としての営利や成長も並行させている同社の取り組みや「ウェルビーイング(その人なりの幸せな暮らし)」について学びます。

写真はロンドンの街並み。Dot Dot Dot Property社の取り組みは、空きビルを居住用へ転用し、ボランティア従事者などへ安価に提供するもの

さて、日本国内ではどうでしょうか? 居心地の良いコミュニティ、暮らしやすい住まいやまちの実現に向けて、地域住民をはじめとした様々なステークホルダーがまちづくりに参加できる仕掛けを提供しているエンジョイワークスも、国内の取り組み事例として代表の福田が講演します。

その人にとって、社会にとっての「ウェルビーイング」とは…? これらの事例や分析、現状課題の整理を通して、「いま、賃貸住宅に何が起きているのか」「課題解決のために何ができるのか」「(住宅施策での)継続的なビジネスの可能性」を考えるヒントになるのではないでしょうか。

■開催概要
日時/2024年10月22日(火) 10:00~17:00
参加方法/YouTubeによるライブ配信(無料)
※要事前登録(10⽉21⽇(月)23:59締切、視聴にかかるデータ通信は自己負担となります)
申し込みは特設サイト https://ashitanochintaipj.com/symposium5/

■プログラム(敬称略)
・10:00〜主催者挨拶/⼀般財団法⼈住宅改良開発公社 理事⻑ 稗⽥昭⼈
・10:05〜【イントロダクション】 欧米と日本の住宅政策をソーシャルな視点で考える/⼀般財団法⼈住宅改良開発公社 住まい・まち研究所 所⻑ 松本眞理
<第1部>リサーチ報告 英国のソーシャル・エンタープライズ
・10:25〜【講演①】 英国のソーシャル・エンタープライズの誕生から現在まで/Urushibara Architecture and Consultancy 代表 漆原弘
・11:10〜【講演②】 英国のソーシャル・エンタープライズの活動事例/ILS Research gGmbH 上席研究員 大塚紀子
<第2部>英国と日本の現場から考えるソーシャル・エンタープライズの役割
・13:00〜【基調講演①】 政策の隙間から住まいまちづくりの変革が生まれる/ 東京⼤学⼤学院⼯学系研究科 建築学専攻 教授 ⼤⽉敏雄
・14:00〜【事例講演②】英国の住宅危機を解決し、居住者の幸せとコミュニティづくりを         支援する革新的手法/ドット・ドット・ドットプロパティ社 創設者・会長 キャサリン・ヒバート

<パネルディスカッション> ~ウェルビーイング(その人なりの幸せな暮らし)@賃貸住宅
・15:10~【日本の取組事例①】みんなで一緒にまちづくりを!/株式会社エンジョイワークス 代表取締役 福田和則
・15:20~【日本の取組事例②】空き家を活用した居住支援事業の取組みと今後の展望/Rennovater株式会社 代表取締役 松本知之
・15:40~【質疑応答&パネルディスカッション】

■主催/一般財団法人 住宅改良開発公社
■後援/独立行政法人 住宅金融支援機構、一般社団法人 全国住宅供給公社等連合会、一般社団法人 プレハブ建築協会、公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会

同公社「あしたの賃貸プロジェクト」によるエンジョイワークス取材記事(2022年当時)
(前編)https://ashitanochintaipj.com/project/detail.html?id=4bm787y6qp
(後編)https://ashitanochintaipj.com/project/detail.html?id=7alk3bs6dmp

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株式会社 エンジョイワークス

令和6年度 国土交通省PPP協定パートナー
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一級建築士事務所 [神奈川県知事登録 第16506号]
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(第1号、2号、3号、4号に掲げる事業を行う)
第二種金融商品取引業 [関東財務局長(金商)第3148号]
住宅宿泊管理業者 [国土交通大臣(02)第F00604号]
(関連会社グッドネイバーズにて取得)

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