株価の乱高下や円安など金融の不安から、資産運用が注目されています。株や社債・国債、不動産投資が代表格。その「投資」で得られるものは、利回りによる収益や売買差益や配当など「金銭」であることがほとんど。つまりは「投資でお金を増やす」ということが目的です。国が「資産運用立国」を改めて掲げたことも記憶に新しいところですが、特に不動産投資は物件を介したマネーゲームの様相。ちょっと味気ない感じもします。
一方、金銭を提供して商品などのリターンを得るような「寄付」の分野で言うと、ふるさと納税が思い浮かぶのではないでしょうか? 応援した自治体への寄付と引き換えに、住民税の控除と特産物などの返礼品を提供する仕組みです。賛否はありますが、逆引きで、これがほしいから寄付する――と言った使い方もあるでしょう。また、一般的なクラウドファンディングは、寄付額に応じてリターンを用意しているケースも少なくありません。それは商品の場合もあれば、体験やプロジェクトへの参加権だったりもします。寄付に関連した土地の特産物を楽しむ。モノを介してその土地(プロジェクト)を知ることもできるということ。投資も寄付も「何を(どれくらい)得られるか」がサービス利用の決め手になっているのではないでしょうか。
実は「いいとこどり」のハロリノ
「毎年1回マンゴー2kgをお届け!」―私たちが手掛ける不動産投資ファンド「ハロー! RENOVATION(ハロリノ)」の“投資家特典”のひとつ。「宮古島・持続可能な島づくりファンド3号…伊良部島の自然と過ごす、島の庭を感じる宿」では、宿泊施設開業に向けたファンドへ投資してくれた方に、利回りのリターンだけでなく、宿泊の無料(優待)券もしくは宮古島産マンゴーを提供するという「特典」を用意しました(ファンドは募集終了)。ハロリノは投資なので、運用期間終了後は元本を償還する仕組み(※事業の状況により、利益の分配が行われない可能性及び返還される出資金が元本を割る可能性があります)。ここまでは、“普通の”不動産投資とあまり変わりがないのですが、なぜ投資特典があるのか? というと、「体験を通してプロジェクトを『楽しんで』もらいたいから」。その土地の特産が定期的に届いたり、自分が投資した物件に「泊まる」体験を提供したり。単なる投資での関わりだけではなく、体験する側に引き込むことで、事業や施設のファンになってもらう。そして、継続的な関わりを創出していく。そんな想いがあるのです。
2024年4月、横須賀市の野比海岸に開業した「#ジハングン ヨコスカ」もファンドで資金調達をした事業。こちらの投資家特典のひとつが、「現地ペインティングイベント参加権」。オープン前に、海岸の階段の塗装を手掛ける体験です。投資額により、オリジナルTシャツの提供やカメラマンによるフォトセッションなどの特典も用意しました。ほかにも、「泊まれる蔵(BBT)」のプロジェクトでは、国内の各蔵への宿泊無料や優待のサービス、現地の運営事業者による「アフタヌーンティスイーツの提供」「里山&街の自転車ツアー」といったふうに、“投資して終わり”ではありません。投資額や投資家数といった数字だけを見るのか? これらの仕掛けは、応援に対する顔の見える「コミュニティツール」でもあるのです。
国内に「不動産投資」「ファンド組成」を手掛ける会社は、国内に100社以上あります。その中で、どのサービスを選ぶか? 運用期間や想定利回りなど「数字」メインなのか、事業のおもしろさや地方創生や社会課題解決といったテーマ性、いわゆる「共感」も重視したいのか。そんな両方を「いいとこどり」しているのが、このハロリノ。だから私たちは「日本一楽しい不動産クラウドファンディング」と表現しているのです。古民家や古い蔵の再生から、コミュニティ醸成型の分譲プロジェクト、団地のリノベーションなど、規模や場所、テーマもバラエティ。このなかには投資家特典はないものもありますが、必ずファンド事業のどこかに「地域活性」の視点を盛り込んでいます。
この業界を横断でみても他社と「一線を画す」ハロリノ。どんなプロジェクトがあるのか? どんな投資家特典があるのか?――気になってきた方、ぜひ、ハロリノのウェブサイトをのぞいてみてください!
ハロー! RENOVATIONウェブサイト
https://hello-renovation.jp