ドローンで撮影された高台の住宅群(上記写真)。規則的に並ぶ箱型の住居と、海見えのロケーション。映像(画像)を見た人は皆「これ、どこ?」と、その不思議な佇まいに興味を持ってくれます。ここは、三浦半島の付け根に近い横須賀・田浦。谷戸と言われる高低差のある入り組んだ「丘」の上に位置する旧市営住宅。「月見台」という名称の通り、横須賀の東京湾側(長浦湾)を見渡せて、周囲には遮るものも無し。こっそり「天空の○○」と名付けられていたこともあるロケーションです。竣工は1960(昭和35)年、住宅需要の増加に伴い市が整備した市営住宅ですが、人口減もあって2020年に最後の入居者が退去し、現在は全て空き家になっています。この場所の利活用について、横須賀市による事業者候補公募型プロポーザルを経て、任されたのが私たちエンジョイワークス。そこで立ち上げたのが「ヴィンテージ&クリエイティブ」を活用コンセプトとしたまちづくりです。
築年数の長い公営住宅の利活用は、国内でも多様な例があります。更地にして活用事業者を募ったり、減築による再編や住宅を含めた複合施設の整備だったり。なかなか現在の建物を「そのまま」使う事例はありません。一方、田浦月見台住宅は、ここに至る道路の幅員が狭く、その立地条件から建て替え不可。いわゆる「開発行為」ができない場所なのです。そのため、市から出されたお題は「物件を有効活用して、リノベーションを行い、魅力的な新しい街をつくることによって地域コミュニティの活性化を図る」というもの。幾多のアイデアを出し合って生まれたのが、この建物の佇まいを活かした「ヴィンテージ」と「クリエイティブ」のまちにしようというコンセプトでした。
ポテンシャル高め、はじめの一歩に挑戦できる場所!
三浦半島の大動脈、国道16号から一本入って細いなだらかな坂道をくねくねとのぼって行くと、だんだん視界が開けて、平屋の住宅が規則的に並ぶ「異空間」が出現します。JRの田浦駅から歩いて10分ちょっと。階段ありのショートカットルートを使えば、7分程度で、「駅から遠い奥まった場所」ではないというのもポイント。約13,600 ㎡の敷地に、60戸の住宅が連なっています。「長屋」になっていて、お隣さんと距離の近い、かつての“昭和”の生活様式がちょっと目に浮かぶかもしれません。そんな場所で「古いモノに価値を見出しながらクリエイティブに生活したい方たち」と「魅力的な新しいまち」を作っていきます。
古着やヴィンテージ家具等のリペア工房、バイクや自転車など倉庫兼住居。地元の食材を使った「山の上のお菓子工房」、スモールビジネスのスタートアップ基地、アートや創作のアトリエといった趣味×仕事、趣味×暮らし、地元×起業…さまざまなかけ合わせの場として活用できます。それがヴィンテージ&クリエイティブというワケ。住居のみの利用もOKで、共用部にはドックラン併設の広場、ランドリーやサウナ施設などの設置も考えています。
住民ゼロからスタートするこのプロジェクト!「知っているけど行ったことがない」という地元の人も多いこの場所。「何か始めたい」という方に想像を膨らませてもらうため、現地見学会を実施します。「横須賀にもこんな場所があったんだ!」そんな出会いにもなるはず!
*エリア全体のオープン予定は2025年7月。プロジェクトの進行にもよりますが、入居可能時期は早くて4月ごろから。先行して店舗等の拠点開業も可能。
【現地見学会】
集合日時:2024年7月21日(日)14:00(所要時間は約1時間)
集合場所:現地(横須賀市田浦1丁目54番地ほか、のの字坂をのぼり、旧案内看板前)
https://maps.app.goo.gl/b64JsQQ8UiXLfPwd7
参加費:無料
興味がある方は、以下フォームから!
※お子さんやペット同伴OK
※駐車場は用意していませんので、公共交通機関でお越しください
※トイレは敷地内にありません。ご了承ください
※オンライン説明会(無料)も実施中、ご希望の方は以下フォームから申し込みくださいhttps://ewform.enjoyworks.jp/index.php?id=1498
【横須賀市民間連携推進WEBサイト】
https://www.yokosuka-minkan-renkei.jp/challenge/yukyuchi/002.html
*賃貸条件等はエンジョイワークス不動産情報サイト「ENJOYSTYLE」まで、お問い合わせください
https://enjoystyles.jp/index.php?c=detail&id=6867