インバウンド旅行者や修学旅行、校外学習の学生など、多くの観光客で賑わいが途切れない鎌倉。昨年度の観光入込客数は約1230万人で前年度から微増、コロナ禍後の傾向は「日帰りから泊まる街へ」と変化しています。私たちエンジョイワークスも「宿泊需要」に対応し、今、民泊開業のサポート事業もフル稼働。「湘南地域で民泊や宿泊施設を開きたい」という個人や事業者へ向けた伴走型の支援を展開しており、毎月1~2件開業しています。
そんな私たちが「自社物件」として、このほど開設するのが「ESPLANADE VILLAGE HOTEL」。自社で手掛ける規格住宅「THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)」の仕様で店舗兼宿泊施設を展開します。「ESPLANADE」とは、散策路と言う意味。江ノ島電鉄(江ノ電)の長谷駅から歩いて数分。紫陽花で有名な長谷寺と高徳院(鎌倉大仏)にほど近く、さまざまな世代の方が行き交うエリアのちょい裏道に面しています。まさに観光地の真ん中に建つ2つの宿に、それぞれ「ESPLANADE VILLAGE HOTEL A」「ESPLANADE VILLAGE HOTEL B」と名付けました。「A」棟は、デスクとベッドのみのシンプルな室内で、ワーケーションでの使用を想定。仕事前や合間に寺院を巡ったり、海に繰り出しても良し。終わったら、地元のバルやダイナーで一杯。おしゃれな店が点在する長谷をゆっくりと堪能できます。一方、「B」棟は少し広めのきれいなキッチンと調理器具、カトラリーを完備。冷蔵庫も大きいので、鎌倉野菜や地場の魚介類を調達して、自分たちで作った料理を楽しみながら泊まることもできます。
ポイントは立地だけではありません。隣り合う2件とも、1階が店舗。鎌倉を拠点にしている私たちは、かつて自社の近くで飲食店を併設したホステルを運営していたことがあります。その時も「宿泊者だけでなく、店舗利用客、地元の方々とも“豊かな関係性を築ける場所にしたい”」という思いがありました。今回は、もう少し踏み込んで、場所や人、空間にコミットして「行き来する人たちがふっと休める、人の混じり合いを楽しめるスペースづくり」を目指しています。2棟の間にはデッキと長めのベンチ。お店のお客さん、お店の人、そして宿泊客の小さなコミュケーションがちょっとだけその時間を特別にしてくれる―。そんな空間ができるといいな、と。
宿を提供する―だけではない。これには、観光地ならではの課題が背景にあります。鎌倉であれば、古刹や名刹、四季の自然、聖地と言われるスポットなど見どころはありますが、そこに「行く」ことだけが観光なのか? 日帰り観光から滞在型へ。できることなら、土地ならではの食や文化、町並みも体感・体験してほしいし、これらを含めて「また来たい」と思ってもらえることも大切。観光地の真ん中にある、この店舗兼宿泊施設はその“仕掛け”なのです。
さらにもう一つの注目点は、建物自体が「THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)」の規格住宅ということ。私たちが開発・プロデュースしているスケルトンハウスの“空間”を宿泊施設として体験できます。高気密高断熱で、シンプルなインフィル(内装)。2棟それぞれのコンセプトで「暮らすように泊まる」。地元、鎌倉で始まった新たな挑戦にご注目ください。
・ESPLANADE VILLAGE HOTEL A
https://www.airbnb.jp/rooms/1154008443518103717
・ESPLANADE VILLAGE HOTEL B
https://www.airbnb.jp/rooms/1174366323082495243
*宿泊施設は7月1日に開業しました。店舗に関しては現在、入居者を募集中。特に業種に指定はありませんが、私たちの思いを理解していただき、宿泊や地域の方々とコミュニケーションを積極的に取れる方にぜひ入居頂きたいです。
賃貸詳細は不動産情報サイトENJOY STYLEウェブサイトの物件情報ページ
https://enjoystyles.jp/index.php?c=detail&id=6523
施設運営を担当するGoodNeighbersウェブサイト
https://good-neighbors.link/