海岸沿いの公園にあるピンクのドア。のぞいてみたいし、そこで写真も撮りたい。そんな「インスタ映え」スポットが4月1日、横須賀市の野比海岸の駐車場に誕生しました。その名も「#ジハングン ヨコスカ」。自動販売機(ジハン)の群れ(グン)という名称の通り、自販機のデザイン枠をオブジェにしたもの。これに「ヨコスカ」の箱文字アート、海を見ながら漕げる大きなブランコなどが点在しています。開業に際して実施した、オープニングパーティの様子をレポートします。(取材:ENJOYWORKS TIMES 佐藤朋子)
駐車場と遊歩道に設置やペイントを始めたのは、3月上旬から。少しずつ姿を現す「ピンク」に足を止める人も。中旬にはこの地域最大のイベント「北下浦ふるさとマラソン」が開催され、多くの人に「チラ見せ」する機会もありました。開業前日には、海岸への階段にアルファベットをペイントするイベントも。春の陽気にも恵まれ、キラキラの海とピンク&白のペイントが映えていました。
そして4月1日には、メディアの方などをお呼びして、オープニングパーティを開催しました。新聞や地元メディアなど。みなさんカメラを抱えて興味津々。計6つの「アート構造物」を巡りながらたくさん写真を撮っていただきました。その間も、散歩途中に足を止めてスマホを取り出す人、入学の「前撮り」で新しいランドセルを持って「ヨコスカ」の箱文字でポーズを撮る女の子も。早くも皆さん「映え写真」を楽しんでいるようです。
なぜ、横須賀の野比海岸に?
この駐車場、釣り人やウインドサーフィンの愛好家などが多く訪れていた場所。海岸の浸食防止のための離岸堤が設置されてからは、車を停める人もまばらに。かつては海水浴で楽しんでいる人も多かったのですが、砂浜がなくなったため「海を臨む絶好のビュースポット」にもかかわらず、賑わいから遠ざかっていました。そこで、株式会社ブルースカイが福岡・糸島で成功を収めた「#ジハングン🄬」を遊休不動産(駐車場)の活用法として採用することになったのです。私たちはブルースカイとともに市営駐車場の指定管理業務と合わせて、人を呼ぶコンテンツを持ってきたのです。
誰もがスマホを持ち、気軽に写真を撮れる時代。「映える写真を撮りたい」「映え写真をSNSに上げたい(いいねをもらいたい)!」――にピッタリのコンテンツです。場所はどこでもいい…訳ではありません。糸島で#ジハングン🄬の企画を立ち上げたブルースカイの貞末真吾さんは、2022年の設置終了後、「次の#ジハングンはどこに…」と、各地へ視察に足を伸ばしたとか。ロケーションと回遊性、観光誘客の話題性など、さまざまな条件に適ったのが、横須賀市の野比海岸でした。
ここ「#ジハングン ヨコスカ」を目的に来てもらうのも大歓迎ですが、「その先」も大事。ちょっと足を伸ばして南に行くと、三浦海岸や三崎の町に。横須賀市内にはグルメを楽しめるスポットや公園、歴史遺産などさまざまな魅力あるコンテンツがたくさん。あれこれ楽しんで、#ジハングン ヨコスカも、周りのスポットも、多くの人にオススメしてもらいたい。この街を知っている人も初めての人にも、「横須賀の楽しい思い出」の1シーンになることを期待しています。
#ジハングン ヨコスカ
https://jihangun.jp/
ブルースカイ貞末さんインタビュー記事
https://enjoyworks.jp/times/029/
#ジハングン ヨコスカの設置のための資金調達に、エンジョイワークスの不動産クラウドファンディングサービス「ハロー! RENOVATION」を活用しました。近隣住民だけでなく、地域の企業の多くの方にも関心を持っていただいています。私たちは、「共感投資」の仕組みを使いながら、今後も地域活性の場づくりに取り組んでいきます。