大人なら一度はあこがれる自分だけの隠れ家。広さはそんなに求めていない。ひと部屋片付けて、趣味の専用ルームにする…のもいいけど、一歩家を出て、ドアを開く。
エンジョイワークス一級建築士事務所が新たにプロデュースするのは、ボックス型の躯体(スケルトン)の中に、自由につくれる内装(インフィル)を組み合わせた「スケルトンハウス」の小屋版、「THE SKELETON HUT(スケルトンハット)」。シンプルな直方体の「ハコ」を、何に・どう使うのか? 自分の暮らしに必要なエッセンスは何か?――そこから徹底的に自分で考えるのもおもしろく、「趣味の時間をもっと増やしたい」「モノづくりを深めたい」「自分だけの時間を有意義に過ごしたい」。思いおもいの夢をインストールすることができます。
なぜいま「小屋」なのか? 小屋ブームは過去にもあり、1990年代後半にアメリカで沸き起こったのが「スモールハウスムーブメント」。リーマンショックも重なり「大きいことは良いこと」に疑問を投げかけたのです。小さな家で過不足なく生活する。そんな「タイニーハウス」という文化が日本にもやってきました。
そして、コロナ禍。家でも仕事場でもない第三の居場所を求める人も増えたといいます。在宅勤務の普及により「住まい」の機能性の比重が高くなったことも「小屋」が注目されるようになった要因かもしれません。自分が求めるプライベートな空間をどのように作るか? 小屋というアイテムは、無限の可能性を秘めているのです。
ちなみに、ハットは2つのサイズ。「HUT S」 は約7.5㎡、確認申請も不要で(*地域により)、庭先にも置くことができる大きさ。必要部材がすべて梱包された「キット」で届くので、セルフビルドを楽しみたい人にもピッタリ。使い道が変わったら、元のハコの形に戻して何度でも作り替えることができます。一方、「HUT L」はそれよりも少し大きくて、床面積は約33㎡。居住機能を満たすミニマルな大きさで、2階建てにすると大人ふたりがゆったり暮らせるくらい。設備や内装も使い方にあわせて自分たちで自由に作ることができるというのも「カスタマイズ欲」をくすぐります。
「バイクをカスタマイズするガレージのような小部屋」「好きな映画が見放題のオーディオ専用ルーム」「趣味のクラフトに没頭できる作業部屋」「推しのグッズを集めた推し部屋」――。自分が小屋を作るなら? 妄想も膨らみます。エンジョイワークスでは、スケルトンハットを活用した「サウナ小屋」のプロデュースも。母屋の太陽光発電を活用した、今までにあまり例のないオフグリットサウナになる予定です。
https://sauna.enjoy-village.com/
まだまだ可能性のある「小屋」文化。あなたなら、どう作る?どう使う? 小さなスペースで、でっかい夢をかなえられるかもしれません。