鎌倉、逗子・葉山。ここが私たちのホームグラウンドです。不動産営業から建築設計、不動産投資ファンド「ハロー! RENOVATION」を使った古民家や遊休不動産の再生、地域拠点の場の運営など、この場所から広げてきました。地域と密接に関わりながら、あれこれと積み重ねてきた足跡があります。
「エンジョイワークスの仕事を知りたい」。そんな全国からの問い合わせに、当初はその都度対応していましたが、来訪が増えたこともあり、「私たちが伝えたいポイントを分かりやすくまとめよう」と考えたのが、視察ツアーでした。その初期段階から携わっているのが、現在、PRブランディングチームに所属する渡部辰徳。もともと、自社施設の運営を担当しており、視察の際には現地での説明をする立場でした。
視察で何を伝えるべきか(伝えたいか)をよく理解し、何より、渡部自身、エンジョイワークスがプロデュースする住宅「スケルトンハウス」の一人目のお客さん。「施主であり社員であり、かつてのイベント参加者」というマルチな立ち位置でもあったのです。加えて、視察の終わりに自社のモデルハウスで参加者たちと「BBQやサウナでコミュニケーション」といった、少しディープな(楽しい)関わり方をすることもあり、彼はエンジョイワークスの「BBQ担当」として交流を深めていた、と言う経緯もありました。
視察ツアーというパッケージで案内を始めたのは、コロナ禍の2020年ごろから。「最初に『僕、この会社のお客さんだったんですよ』って話すところから打ち解け始めるんです」と渡部。一般的に視察ツアーと言うと、その企業の代表的な施設や場所を巡る、というものが多いようですが、私たちが大切にしているのは「どんなことを・どんなふうにやっているか、やってきたか」というストーリー。「行って・見て終わり、という視察にしたくない」と言うのが本音。「よく聞かれるのが、リノベの費用など割と表に見えるもの。それは、ケースバイケースじゃないですか。自分としては、そのアイデアの出どころや事業に至るまでの道のりとかを理解してほしい。運営担当の苦労話とか投資家とのつながりとか、リアルなところを伝えるのも、この視察ツアーの役割」と。これまで年間約100人近くを案内し、来訪者に「何を持ち帰ってもらうか」を真剣に考えてきた経験が、エンジョイワークスにしかできない「視察ツアー」を形作っているのです。
「実は、ハロー! RENOVATIONに関心を持って視察に訪れる全国各地の企業や自治体の方々から、エンジョイワークスって(不動産から場の運営まで)ここまでやっているのですね、と驚かれることも少なくない」と渡部。一方で、地元の鎌倉では不動産会社という印象が強く、「全国各地でファンドもやっているんだ」と言われることもある。「“いろいろ”手掛けている事業が、外部から見えづらかったのかもしれません。視察ツアーは、それを紐解くもの。事例で見ないと分からないし、『――だからこういう場所ができたんだ』『こうやって生まれたものだったんだ』と理解を深めてほしい。それが協業のきっかけになれば嬉しい」。そう話します。
視察ツアーはいわば「エンジョイワークスを丸わかり」するための、リアルなツール。この出会いが有機的な動きにつながり、これをヒントに新たな出会いと創造が生まれることを期待しています。ついでに、「エンジョイワークス的な仲間の作り方」も、現地で体感してください!
まちづくりの実践に触れる、エンジョイワークス視察ツアー
https://enjoyworks.jp/news/25481/