「塀のない分譲住宅」として、エンジョイワークスが2014年に湘南エリアで始めた「エンジョイヴィレッジ」。ヴィレッジの敷地内にあるのは2棟から4棟前後(規模を拡大した計画も進行中)、お隣さんとの境界を引かずに、庭や菜園、デッキを共有する。そんな事業を開始して10年、湘南(鎌倉・葉山)では14のヴィレッジが生まれています。「塀がない」ことはさまざまな場面でポジティブに作用していて、近隣住民との「程よい距離感」と、お互いをサポートし合える環境が形成されています。小さな小さなコミュニティは、「まち」を意識するきっかけにもなっていて、単なる居住地としてだけでなく、「地域とつながりながら豊かな生活を送る新しい住まい方」を発信しています。
エンジョイヴィレッジの住民によるライフスタイルムービーはこちら
私たちの実践に注目いただき、昨今、地方の不動産事業者と共に手掛ける例が増えています。「湘南エリアを飛び出して、日本各地にヴィレッジを」。その第1弾が富山県富山市スタートしています。都市機能を中心部に集約した、「コンパクトシティ」に先進的に取り組んでいる富山市。富山駅から車で15分程度の住宅地に、今秋、4棟が竣工しました。建物は木貼りの外観が目を引く、エンジョイワークスの規格住宅「THE SKELETON HOUSE(スケルトンハウス)」を現地の気候や立地状況などに合わせた形。4戸の中央には、デッキつながりで家庭菜園を楽しめる共有の「ハーブガーデン」を設けました。地元の不動産事業者と協力して販売を始めたところで、先月行った内覧会には、地元の仲介事業者やメディアの方にも来ていただきました。
「エンジョイヴィレッジ」オフィシャルウェブサイト
https://enjoy-village.com/
これに続いて、大分や仙台、愛知県の岡崎、そして移住先を探している方に注目エリア、長野県の佐久や御代田でも各地の事業パートナーと組んだヴィレッジ事業がスタートしています。私たちが自信をもって地方に送り出した「ヴィレッジ」は、塀を設けないため変形地でも対応しやすいのですが、一定の広さの土地(土地を調達する資金)が必要となります。そこで私たちは、土地の購入と分譲の資金調達を行うために、「ファンド」の活用を始めました。その第1号が富山の事例。「ハロー! RENOVATION」を使って7100万円を調達しました。投資を通じて「みんなで」土地を購入して、スケルトンハウスを建てる。その価値ある「商品」を販売して運用する――。そんな仕組みです。
例えば、建築前の販売説明会を始めている長野県の御代田。軽井沢の隣町で移住者増の地域です。こちらも今年夏、ファンドで資金を調達しました。北欧家具を扱う「haluta」とコラボして生まれた「御代田ヴィレッジ」のプロジェクト。ゆったりとした共用庭を囲う全9棟のスケルトンハウスで、新しい暮らし方を提案しています。ヴィレッジという分譲スタイルとスケルトンハウスに加えて、御代田という場所のポテンシャル。複数掛け合わさった付加価値が特徴なのですが、移住や二拠点など、地方に人を運び込むことのできる物件を「作る」プロジェクトでもあるのです。
二つとして同じ形のないヴィレッジ。こうして、少しずつ各地で根を張り始めたところ。「湘南から地方へ」の発信に注目いただけると嬉しいです。
【12/22現地開催!御代田ヴィレッジ見学会】
計画地はもちろん、御代田の良さを感じていただける場所を巡りながら、現地のライフスタイルを体感できるイベントです。
日時:2024年12月22日(日)/参加無料
時間:午前中を予定
場所:長野県北佐久郡御代田/御代田ヴィレッジ現地+周辺
※詳細決定次第、連絡します
申し込みはこちら
https://ewform.enjoyworks.jp/index.php?id=1608
■「私のまちにもヴィレッジを作りたい」――ヴィレッジ事業に興味のある不動産・建築関連向けの説明会も実施中。詳細はこちらから。個別の相談や湘南エリアのヴィレッジ視察も受け付けています。
■長野県佐久市でエンジョイヴィレッジを始める事業者のインタビュー記事
「自分の町にエンジョイヴィレッジをつくる」――地方の事業者が共感したコミュニティ醸成型分譲と事業応援のカタチとは?
https://enjoyworks.jp/times/099/