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「無印良品の家」の土谷さんが村を作る!? 北海道・知来別で始まった“ネオまちづくり”に迫る

Column 公開日:2024.05.28

北海道ニセコ。いま、日本人よりも外国人に多く知られているかもしれません。ニセコ町のホームページにも“世界中が憧れる「環境リゾート都市」”と書かれています。上質なパウダースノーでウインタースポーツの聖地となっていますが、アウトドアアクティビティも人気。「ニセコ」の語源は、アイヌ語の「ニセイ・コ・アン・ペツ」(峡谷にある川)に由来していて、ニセコ連峰や蝦夷富士(羊蹄山)に抱かれた雄大な自然は、北海道の壮大さそのもの。人々が惹かれるのは、言葉にできないそんな開放感にあるのかもしれません。

札幌から西に約70km、そのニセコエリアの入口に位置する場所に喜茂別(きもべつ)という小さな町があります。約80%が山林と原野で農業が主力産業の穏やかな町。そこで、「村」を作るプロジェクトが始まっています。「村って作れるの?」――そんな驚きもあるかもしれませんが、何もないところから、場とコミュニティを構築していく。これは「ネオまちづくり」とも言えるでしょう。

プロジェクトの拠点となるのは、この町の「知来別(ちらいべつ)」というエリア。最盛期には400人近くの人が暮らしており、1970年代には傾斜地での農作物育成に関する国の研究機関もありました。アスパラガスの産地としても知られましたが、そこから約50年、住人はたった一人に。賑わいはパタリとなくなり、古くなった建物も解体され、耕作放棄地は雑木林になってしばらく経っています。時が巡り、自然の風景が戻っています。なぜ、そんな場所に「村」を作ろうとしているのか。

その中心人物である建築家の土谷貞雄さんの視点に、その解がありました。2000年代初めにシンプルな箱型で、家族構成や生活の志向に合わせて長く使える・変えられる「無印良品の家」の開発に従事していた土谷さん。その後、「住まいの形」「暮らし方」をテーマに国内外で研究と発信活動を展開し、たどり着いたのが北海道のニセコ町でした。町と町内の民間事業者、専門家らによる「株式会社ニセコまち」と関わるようになり、2020年からは実際にこの町に住み、「人口縮小の未来の都市のありかた」を問いかけながら、町内での「(街区)村づくり」に携わっていました。そんな土谷さんの新たなプロジェクトが、「知来別の“村”づくり」。既存の住宅はないけれど、決して不便でない。生活の多くが自給できて、かつ風景が美しい―「オフグリッド(自給自足)」の生活が実現できる場所です。

建築家であり、「無印良品の家」をはじめとした商品開発やコンサルタント、「暮らし研究家」として幅広い活動を展開する土谷貞雄さん

「通い村民」もアリ。さまざまな「混じり合い」から生まれるコミュニティ

「かつて人がいたものの、今は誰もいなくなったような村に、インフラが残っているうちに小さくもう一度住み始めることが、新たな暮らし方を実現するには近道」「それらの小さな村が連携していくことが、やがて大きな力、社会の仕組みを変えていく原動力になれば」と語る土谷さん。計画地は元小学校の敷地。数戸の家を建て、10人から20人で家や土地を共同で所有しながら仲間を集めていきます。小屋棟やセンターハウスに広場、サウナ、瞑想室、図書室、外部キッチン…といった機能を数年かけて少しずつ積み上げて、定住だけでなく「通い村人」などとの混ざりあいのコミュニティを創出する構想です。

土谷さんは「都市の中で忘れがちな、“小さくとも仲間と共に暮らす”という共助の仕組みは、これからの社会に大いに意義あることだと思う。このプロジェクトが将来の日本の社会のモデルの一つになり、建設、運営ノウハウを他の組織や団体に提供できるようにしたい」と語ります。四季の細微な変化に触れられる美しい場所と、新たなコミュニティ創出の組み合わせを「すべてが壮大な実験」と表現した土谷さん。

インバウンドの成長で沸くニセコ町のすぐ隣で始まったこのプロジェクト。“自分らしく”暮らすライフスタイル、そして地方の小さな町の持続性――という土谷さんの挑戦は、数年後数十年後の日本にとって、大きな分岐点になっているかもしれません。

少しずつ「開墾」して、小さな「小屋」が緩やかにつながる村をイメージ(写真はパース)

「小さな村を作ろう」プロジェクトサイト
http://www.smallvillage-smallsociety.com/

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知来別の大自然の中で共に暮らす小さな村づくり
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