「健康食材」として今、注目されている発酵食品。保存のためだけでなく、発酵することによって、味わいや栄養価がアップすることも知られています。古来の人々の知恵が脈々と活かされている一つの例ではないでしょうか。そんな「発酵」をテーマにした店舗プロジェクトが和歌山市で始まっています。
なぜ発酵×和歌山なのか? 私たちが毎日、どこかで食している味噌や醤油が発酵食品というのは誰でも知っているものですが、そこで登場するのが和歌山県。所説ありますが、和歌山(紀州)は金山寺味噌伝来の地で、加えて醤油発祥の地と言われています。ほかにも、柿酢や日本酒、べったら漬けなども県の名産。魚と米を発酵させた「なれ寿司」も郷土料理のひとつ。さらには、和食の基盤になる「出汁」に使う鰹節(本枯節)も和歌山生まれで県西部、現在の印南町の漁師が考案したもの。これも発酵食品です。この地には、日本の食の「うま味」の起源が集まっているのです。
そんな「発酵文化」とまちづくりをかけ合わせたプロジェクトをスタートさせたのが、地元不動産会社の「和み」さん。代表の古田高士さんの故郷が、鰹節発祥の地・印南町。そんな縁もあって、同社がこの街で運営する観光交流施設で発酵食のイベントをやったり、和歌山市のおとなり、田辺市に発酵カフェをオープンしたり。不動産事業を通して、地元の発酵文化を広めようと活動しています。
今回の取り組みは、空き店舗活用との組み合わせ。和歌山市の中心部、市堀川(いちほりがわ)の川沿いにある元うなぎ屋「いづもや」の再生を柱に、地元の発酵食文化を楽しめる飲食店と宿泊施設を計画しています。築50年弱の建物で、店舗としては約10年前に閉店していますが、立地には大きなポテンシャルがあります。
市堀川は、江戸時代には商家が立ち並び、その川岸は荷揚げ場として多くの人が行き交っていたそう。そんな経緯もあって、和歌山県自身も「かわまちづくり」(川沿いのかわ・まち空間)の賑わい創出に取り組んでいます。今回の「発酵食からはじまるリノベーションプロジェクト」の視点も同じ目線。「和歌山の発酵食を学べる場にしよう」「店舗の川側をオープンなテラスにしよう」「泊まれる酒場がいいな」…など、アイデアはいっぱい。
この取り組みのベースになっているのは、古田さんも参加している「紀州まちづくり舎」の活動。2015年あたりから動き始めていて、遊休不動産について学ぶ「リノベーションスクール」を実施したり、まち歩きのイベントを企画したり。すでにいくつかの空き家活用事業が和歌山市駅前の周辺一体で進んでいます。これから進めるプロジェクトもその延長線上にあるもの。泊まれる発酵食レストランという場で「新たなコミュニティの醸成」を描いています。
その「醸成」という言葉。発酵してうま味を出すという意味もあります。つまり、人と人の交流、混じり合いからコミュニティが“発酵”して、いい味を出していく。そんな二つの掛け合わせもイメージ できるのではないでしょうか。この場で「醸される」新たなアイデアが、どんな「醸造品」になっていくのか。プロジェクトの進捗も発信していきますのでお楽しみに。
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