
なんでも昨今はコーディングしなくてもWebサイトが簡単に作れるサービスがあるということで、今回のブログのネタはその使ってみた記事にしようと思っていたらサービス停止してた…。丁度。理由は、その手軽さ故に悪質サイトがバンバン作られてしまい、ドメインが利用停止措置を受けたからとのこと。現在鋭意復旧作業中とのことです。頑張ってください!
めちゃくちゃ話かわりますが、ドラマ見てますか?
普段はそんな時間、まだ仕事してるよ・・・って感じで見る暇がなかった方も、おうち時間の増加とともに触れる機会が増えたんじゃないでしょうか?
かくいう私も3年くらい電源を入れていなかったテレビを最近久々につけています。そして、どうしてもドラマや番組の内容より先に「番組ロゴ」が気になってしまうわけです。
今回は、ドラマのタイトルロゴをただ見ていくだけの記事になりますが、なるべくデザイナー目線でロゴに込められた意図なんかも考察していきたいと思います。
1. SUITS season2

SUITS season2(https://www.fujitv.co.jp/SUITS2/index.html)
こちらはアメリカのドラマの日本リメイクですね。ロゴは原作からそのまま流用のようです。
太いゴシックが洗練された印象で、5文字という短さも相まって大変シンプルで扱いやすそうなロゴです。色も背景が黒でも白でもパッキリ見えるブルーが選ばれていて、これはデザイナーさん使いやすかったんじゃないでしょうか。コーポレートカラーなどを選ぶ時、結構大事にされるのがこの「背景が黒でも白でも可読性が保たれる色」という点。弊社のコーポレートカラーも、この点に気をつけ設定しています。
2. 竜の道

竜の道(https://www.ktv.jp/ryu-no-michi/)
こちらは故・白川道の小説のドラマ化で、原作の装丁ではタイトルは明朝体でした。ドラマ化に当たって、装丁から縦書きという要素は踏襲しつつも「の」以外の「竜」と「道」がゴシックになっています。またロゴにドロップシャドウがかかっているとはいえ色が白では背景を選びます。可読性を上げるため背景にあしらった紅白の筆の力強いストロークが魅力的ですね。インパクトもあります。かっこいい!
3. 私の家政夫ナギサさん

私の家政夫ナギサさん(https://www.tbs.co.jp/WATANAGI_tbs/)
まずは配色。強めのピンクが入ってくると、一気に女性らしさ・可愛らしさが出ますね。字体もポップでキュートな感じ。
手書きっぽいタッチのイラストが字の周りにあしらわれていて、よりいっそう女性らしいです。ただ、結構力強いウェイトの自体なので、ぶりっ子、フェミニン、ふわふわ・・・といった種類の可愛らしさは抑えられています。ポップな方の可愛さ。ターゲットは「忙しく働いている20代~30代くらいの女性」という感じでしょうか。コメディ要素も強そう。
4. レンタルなんもしない人

レンタルなんもしない人(https://www.tv-tokyo.co.jp/rentalsan/)
今までの中では一番「今どき」っぽいデザインですね。丸いゴシックに、黒の縁取り。キーカラーもキツくなく若め。すっきりしていて、コンセプトや題材の「新しさ」を表現したドラマなのかなと感じます。また、自体の丸みやカラーから、全体の印象を柔らかくしたかったのだろうなということが分かります。癒やし系ですね。
5. アンサング・シンデレラ

アンサング・シンデレラ(https://www.fujitv.co.jp/unsung/)
流行りなかんじのポップなゴシックがとても好みです。ヤマナカデザインワークスさんの「バナナスリップ」というフォントなんかにテイストは似てますね。最近NHKの番組ロゴでもよく似た題字を見かけたので、こういったちょっとシュールな可愛いゴシックはトレンドだなと思います。
清潔感のあるグリーンと白の配色が「病院薬剤師」「処方箋」とマッチしていて素敵です。すごく綺麗なデザインだなと感じます。
6. MIU404

MIU404(https://www.tbs.co.jp/MIU404_TBS/)
タイトル・字面としては、結構リスクがあるというか、ハンデがあるというか・・・字面にも語感にもあまり馴染みがないので、パッと見で頭に入ってこないと思うんですが、404の「0」にあしらわれた警察のシンボルマーク、そして赤と青という配色が「あ、警察のドラマかな」と直感的に分かりやすい。
一昔前だったら「機動捜査隊●●●●」みたいなタイトルになってたんじゃないかな〜と思うんです。でも、そんな角張った文字面・語感よりこちらのほうがずっとキャッチーで、今の時代に合っています。最高。
文字の上下にうすくグラデーションが入っていて立体感があります。さらに、文字に細く、金属のような縁取りがされています。赤も青も割と深い色なので、背景が暗いと沈みやすいと思うのですが、この縁取りや文字周りに広がる白い光彩で防いでますね。
7. 半沢直樹

半沢直樹(https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/)
いよいよ今週末最終回を迎える半沢直樹2ndシーズン。
原作は言わずと知れた池井戸潤の「オレたちバブル入行組」ですが、もちろん原作の装丁とドラマのタイトルロゴは全く違います(が、どうやら小説の続編の方に、ドラマから、タイトルごとロゴが逆輸入されたっぽいです)。
字にフォーカスすると結構レトロで可愛らしい形をしているのですが、ロゴ全体を見ると硬派ですよね。シンプルとは違って「硬派」。目にきつめの黄色をがっつり使っているところはポップでハイセンス。この配色により絶妙に渋さが抑えられているなと感じます。
四角の中にみっちり入った、ゴシックとも明朝ともつかない太い漢字が古風で迫力あります。色んな要素があるロゴで、パッと見シンプルなのに物凄く奥深い。なんだか癖になります。
いかがでしたでしょうか。何気なく見ているロゴも、注意して見てみるといろんな気付きがあります。次クール(今クール?)のドラマロゴも是非チェックしてみたいところです。
では!